弁護士ブログ

私流、良い営業と悪い営業の見分け方

 事務所を開設してから、できるだけ、営業は断らないで話は聞いてみる、という方針をとりました。
 色々な方と会ううちに、当然ながら、良い営業と悪い営業があるなぁ、と思うようになりました。
 そこで、今回は、ちょっと法律の話題をそれて、私流の、良い営業と悪い営業の見分け方を解説していきます。
 ちなみに、この記事は完全に客目線ですし、私の独断と偏見に基づいた主観的記事です。私は、訪問営業をしたことはありませんので、その点も差し引いてご覧ください。

おみやげ

・良い営業はおみやげを持ってくる。
・悪い営業はおみやげを持ってこない。

 おみやげというのは、おかしや文具などの物のことではありません。
 持って来られても、「これ自腹かな。営業の人は大変だな」とか「初めから、おみやげにお金をかけるってことは、ちゃんと料金に反映されてんだろうなぁ」という程度にしか思いません。

 ここでいう「おみやげ」というのは、情報です。
 同業者がどのようにして儲けているのか、どのような分野が今ねらい目か、自分がこれから利益をあげるためにはどうすれば良いか、こういった情報は、時としてお金以上に価値があるものです。
 よっぽど価値のあるものなら別ですが、自社の提供するサービス・商品の情報しか説明されないと、時間を無駄にしたと思ってしまいます。

アンテナの高さ

・良い営業はアンテナが高い
・悪い営業はアンテナが低い

 これは、先述の、おみやげに通じるところもあります。
 良い営業の方は、自身の営業分野はもちろん、とにかく色々な情報に精通しています。そのため、会話をしていて非常に楽しいですし、こちらのためにもなります。

 悪い営業の方は、あまり情報を知りません。高度情報化社会と化した現代社会において、最新の情報に疎いというのは、それだけで、「ここは大丈夫かな」「今は良くても、技術の進歩についていけるのかな。将来もお付き合いするのは怖そう」と感じてしまいます。

表情

・良い営業は人間味にあふれ、表情豊か
・悪い営業は無表情か不機嫌

 悪い営業の方というのは、不思議と無表情なことが多いです。
 こちらが何を質問しても無表情でいられると、「何かを隠してるんじゃないか」、「隠してることがバレないように、無表情を装っているんじゃないか」と訝しんでしまいます。
 痛い質問をされると、途端に、不機嫌さを醸し出す営業の方もおられます。
 眉をひそめたり、声のトーンが途端に低くなったり、「そんなことをきいてくるとは不愉快だ」という雰囲気を出します。人間、ケンカするのは嫌なものです。相手が不機嫌になっているのを感じると、その状況から抜け出そうと、質問を切り上げることもあります(無意識にそれを狙っているのではないか、とも思います)。

 反対に、良い営業の方は、表情豊かです。
 こういった人間味あふれる方は、隠し事なんてしてないんだろうなぁ、誠実な人なんだろうなぁ、というイメージを抱かせてくれます。

具体性

・良い営業は具体的に語れる
・悪い営業は抽象論やイメージしか語れない

 良い営業の方は、具体的にどうやって、こちらの業務を助けてくれるのか、その方法まで提案してくれます。そのため、導入後のイメージもつきやすいです。
 また、こちらの質問に対しても、具体的な回答をしてくれます。

 これに対して、悪い営業の方は、抽象論に終始したり(うちにお任せいただければ、あなたの事務所に月何件の依頼が来てもおかしくありませんよ。うちにお任せいただいている●●さんなんかは月何件の依頼が来てますから等)、質問をしても、具体的な回答を避けたり、イメージ(うちには何件の実績がありますから、あの有名企業も顧客ですから、安心してください等)を語るのみのことが多いです。

分からない質問に対する回答

・良い営業はわからないことは調べてから回答する
・悪い営業はその場しのぎでごまかす

 営業があくまでも営業に過ぎず、実務を担当するわけではないことは、顧客のほうもわかっています。
 ですので、わからないことがあっても、別にかまいません。
 きちんと、調べてから正確な回答をしてくれればそれで良いのです。

 これに対して、悪い営業は、調べる手間を惜しんでいるのか、そこが自社のサービスのウィークポイントなのかはわかりませんが、質問に対する回答をごまかしたり、煙に巻こうとします。

収益の回収

・良い営業は長期的な付き合いを想定する
・悪い営業は短期的な利益しかみていない

 良い営業の方は、こちらと長期的な信頼関係を築こうとしているのがよくわかります。
 誠実な態度でこちらに接して、win-winの関係を目指して、様々な提案をしてくれます。

 これに対して、悪い営業の方は、とにかく契約をあせらせ(そういった方に限って、口では、「焦らせるつもりはありません」と言いつつ、できるだけ短期の期限を切ろうとします)、考える暇をできるだけ与えないようにしてきます。
 自分の数字(受注高)を上げることしか考えていないのではないか、という態度が透けて見えます。

 とりあえず、現状、気が付いたのはこんなところです。
 私は法律の専門家ではあっても、営業の専門家ではありませんので、これが正しいかまでは保証できませんが、よろしければ、参考にされてください。

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