今回は、地方での就職活動について記述していきますが、就職にはその地方ごとの特色があるので、ここでのアドバイスがまったく通用しない可能性もありますのでご注意を。
地方にはとにかく求人情報がない
地方では、修習生を公募している事務所は極めて少ないです。
しかし、だからといって最初からあきらめる必要はありません。
どこの事務所も修習生を採用できるだけの体力がないというわけではありません。
修習生を雇ってあげても良いけど、別に自分だけでも十分だしなぁ、むしろ変な人が来たら嫌だなぁ、という状態の事務所が多いように思われます。
弁護修習の指導担当弁護士を頼る
弁護修習先の指導担当弁護士は、修習生の就職について最も気にかけてくれる存在の一人です。
就職のことも含めて相談してみてはいかがでしょうか。
その地域で就職したい、ときちんと伝えれば、他の弁護士に働きかけてくれることもあります。
また、どこの事務所に就職すべきではない、という情報も教えてくれることもあるでしょう。
他に、地方では、弁護修習先の事務所に就職する、という例が非常に多いようです。その場合も、最初から「キミ、採用」となるのではなく、「仕方ない。キミも悪い奴じゃないから採用してやろう」、というパターンが多いようです。修習先が良い事務所で、かつ、修習生を雇えるだけの余裕がありそうなら、雇ってくれませんか、とアピールしておくべきでしょう。
ただ、指導担当弁護士には、修習生の就職の世話をする義務はありませんので、その点は注意しましょう。
指導担当以外の弁護士とも良好な関係を築く
修習生に対しては、非常に寛容な弁護士が多いです。
どこかで会ったら、事務所に遊びに行っても良いですか? と素直にきいてみても良いでしょう。
雇ってあげることはできないけど、遊びに来るなら歓迎だよ、と言ってくれることが多いでしょう。
なんだ、雇ってくれないのか、とあきらめてはいけません。
その地方での情報(どの事務所が人が足りなくて困っているかなど)を教えてくれることもありますから、色々な弁護士とコネクションをつくることは非常に有効です。
また、まったく知らない人を採用したい、と思う人はいません。
初めは警戒して、雇う気はない、と言っても、親しくなって、良好な関係を築いていった時に、「どうしても見つからないなら、うちの事務所に来ないか?」と声をかけてくれるかもしれません。
物分りが良すぎても強引すぎてもダメ
就職活動の際に、強引すぎてもいけません。
雇う気はない、と明確に拒否しているところにゴリ押ししても、印象を悪くするだけです。
ただ、物分りが良すぎてもいけません。
先生のところは、修習生を雇わないんですよね、はい、わかりました、と繰り返していてはどこにも決まりません。
明確に拒否しない場合には、多少強引に押しても構わないかもしれません。
頼れる人は全員頼るつもりで
意外なところで弁護士とつながりをもっている親族はいるものです。
そういった親族は頼るべきでしょう。
ちなみに、私の知っている例では、高校時代の恩師を通じて就職が決まったという例もありました。
意外なところで就職が決まるかもしれませんよ。
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