基本は一般企業と同じ
法律事務所の面接対策といっても、基本は一般企業の面接対策と変わりありません。
書店で面接対策の本を何か一冊購入して読んでおけば十分でしょう。
とまぁ、これで本日の記事を終わらせてしまうのはものさびしいので、ある程度、基本についてふれておきます。
姿勢よく座ること
いすにすわるとき、背筋はピンと伸ばしましょう。
猫背になっていると、悪い印象を与えるおそれがあります。
ウソはつかない
面接時にはちょっとでも自分をよく見せようとしたい気持ちはわかりますが、ウソはいけません。
みなさんも修習を通して十分わかっているでしょうが、ウソをつくと、話がどこかで整合性を欠き、不自然になります。
仮に面接時にはバレなくても、働いていると、いずれバレていずらくなるでしょう。
ウソは必ずバレると思っておきましょう。
堂々としていること
採用する側は、高圧的にのぞんでくることがあります。
また、お前のことは全部お見通しだぞ、とそんな雰囲気をだしてくることもあります。
でも、ひるんではいけません。
ここでおどおどしだすと、非常に頼りなくうつります。
あなたがもし、臆病者でも面接官はそんなことは知りません。
自信満々に口角をあげ、堂々とした態度で臨みましょう。
質問をある程度想定しておくこと
法律事務所の面接においては、思いもよらないところから、質問がとんでくることがあります。
対策しようにも難しいところはありますが、それでも、多くの弁護士がきいてくる質問というのは必ずあります。
たとえば、弁護士になろうと思った動機、その事務所への志望動機、最後の質問タイム(何か質問はありませんか? というやつです)は、かなり高い確率であるでしょう(あとは、自己PRタイムもときどきあります)。
想定が難しいからといって、何も対策しないのはいけません。
ある程度準備はしておきましょう(ただ、「ある程度」で十分です。ここに時間をかけすぎても仕方ありません)。
法律問題クイズをされたら、考えすぎずに、ちゃんと回答すること
法律事務所の面接では、ときどき、法律問題クイズをされます。
私は、集団面接で、民法1条に何が書いてあるか答えろ、と質問されたことがあります。私以外の二人が信義則と権利濫用を回答しました。私には、あとは民法1条1項しか残されていませんでしたが、民法1条1項なんて使ったことがない条文に何が書かれているのかなんて知りません。答えないわけにはいかないので、「これ、1条ではないよなぁ」と内心思いつつ、共通するものを前に持っていくというパンデクテンシステムを思い起こし、「私権の共有は出生に始まる」と回答してみたところ、面接官は、「さっきの修習生にも同じ回答をしたやつがいたから調べたが、それは3条1項だ」と切り返し、結果、不採用となりました。ただ、結論だけでなく理由を回答していたら結果は変わっていたかもしれません。
ここで一番いけないことは、間違いをおそれて回答しないことです。
間違っても良いのでちゃんと自身の考え方を回答しましょう。
面接対策の基本はこんなところでしょうか。
面接の場では、くれぐれも誠実かつ堂々とのぞむようにがんばってください。
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