起業をする前に最低限知っておきたい破産の知識3~破産をしても残せる財産がある~
今回は、自由財産について解説していきます。 破産をすると、破産者が持っている財産は原則として処分されてしまいます。 会社の財産については、すべて処分されることになります。 なぜなら、会社は破産をすることによって解散してしまうからです。 これに対して、会社の代表者は、破産をしてそれで終わりではありません。 破産後も生...
今回は、自由財産について解説していきます。 破産をすると、破産者が持っている財産は原則として処分されてしまいます。 会社の財産については、すべて処分されることになります。 なぜなら、会社は破産をすることによって解散してしまうからです。 これに対して、会社の代表者は、破産をしてそれで終わりではありません。 破産後も生...
今回は、代表者の破産費用について解説していきます。 前回は、破産をするにもお金がかかることを解説しました。 ただ、これは何も会社だけではありません。 会社が破産すると、経営者も破産せざるを得ない 会社とその経営者とは、あくまでも別の人格です。 したがって、法理論上は、会社が破産をしても、経営者は破産をしない、というこ...
会社を興す前から、失敗した場合の話をすることは縁起が悪いかもしれませんが、起業はノーリスクではありません。 リスクを内在している以上、そのリスクが顕在化してしまった場合のことも考慮しておくべきでしょう。 「破産? そんなもの、弁護士の仕事だろ。刀折れ、矢尽きた時点で弁護士に相談すれば十分だろ」 そう思われる方もいるでしょ...
今回は、勘違いされている方が意外に多いテーマの解説です。 会社が破産をすると、たしかに、その会社は消滅します。 会社が消滅するんだったら、自分が負ってた義務も消えるよね、やったラッキーと思われる方もいます。 でも、そんなうまい話はそうそうないもんです。 会社が破産をすると、破産管財人が選任される 会社が裁判所に破産を...
前回、取締役が破産をした場合の資格制限を最小限に抑えるのであれば、破産手続開始決定後、ただちに株主総会で選任してもらえば良いと解説しました。 しかし、取締役が会社の株主であるということはよくありますが、破産者の株式は、破産管財人に処分権限がうつってしまいます。 それでは、破産者が有している株式の議決権は誰が行使できるので...
勝つか負けるか分からない事件が多数 事件には「勝ち筋」「負け筋」があるとはいえ、受任段階で、どちらが勝って、どちらが負けるか、見通しがはっきりとしている事件はそれほど多くありません。 むしろ、訴訟になる案件というのは、どちらが勝つかが分からない事件が多いです。 どちらが勝つかが分からない以上は、弁護士の能力次第で、『勝ち...
どんな訴訟でも絶対に負けない弁護士は存在するか? 答えは『ノー』です。 そんな弁護士、存在しません。 これだけで記事を終わらせては、あまりにも味気ないので、以下、その理由を記述していきます。 司法試験現役合格の弁護士は絶対に負けない? 数年前に『報酬は高額であるが、司法試験に現役合格(大学在学時に合格)した弁護士は絶...