これまでも、顧問弁護士を見極めるには仕事の早さも重要だと解説しました。
今回は、このスピードに重点をおいて解説していきます。
仕事の早い弁護士と遅い弁護士がいることに注意
弁護士といっても、その質は一定ではありません。
残念ながら全ての弁護士が、企業が期待する(もしくは期待以上の)迅速な仕事を提供してくれるとは限りません。
いったん弁護士と顧問契約を結んでしまうと、一人の弁護士の仕事しか見れなくなるので、「弁護士の仕事のスピードってこんなもんなんだ」としか思わなくなるでしょう。
もちろん、そんなことはありません。
仕事の早い弁護士もいれば、遅い弁護士もいます。
リーガルリサーチを返すまでの時間は?
弁護士にリーガルリサーチを依頼したとき(これって合法? 等の質問)、平均的な弁護士はどのくらいの時間で回答するでしょうか。
残念ながら統計がないので、私はこの質問に対する解答を持ってはいません。
リーガルリサーチ一つをとっても、時間のかかるリサーチと時間がかからないリサーチがありますし、その時手が空いているかどうかにもよっても変わってきます。
簡単な仕事に対しては、当日中に返答できることもあるでしょうし、ある程度調査が必要な案件については、1週間ほど要することもあるでしょう。
自社のビジネスに必要なスピードを求めよう
重要なのは、自社が必要とするスピードでの仕事を顧問弁護士が提供してくれるかどうかです。
弁護士が提供する仕事のスピードに対して妥協するのは、あまり賢い選択とはいえません。
弁護士の仕事が遅いということは、自社のビジネス全体の遅れに繋がります。
たとえば、相手がいるような案件で弁護士を通すこともあるでしょう(たとえば、契約書のリーガルチェック)。
このような場合に、弁護士の仕事が遅ければ、取引相手に「仕事の遅い会社だ」と思われてしまうかもしれません。
弁護士の仕事に妥協をするということはビジネスに悪影響をもたらすおそれがあるので注意が必要です。
顧問弁護士に遠慮してビジネスに悪影響を与えるようでは、わざわざ顧問契約をしている意味がありません。
ちなみに、弁護士に仕事を依頼する際は、期限を切るのも一つの方法です。
●日以内にお願いします、といえば、一般的な弁護士であれば、きちんと納期を守るでしょう。
まとめ
・弁護士にも、仕事が遅い弁護士と早い弁護士がいる
・自社が要求するスピードで仕事を提供できているか、妥協せず見極めよう
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