破産のデメリットの解説。
第8回の今回は、信用情報機関に登録されること、いわゆるブラックリストや事故情報といったものについて解説していきます。
信用情報ってなに?
破産をすると、破産をしたという情報が信用情報機関に登録されてしまいます。
信用情報というのは、文字通り個人の信用に関する情報です。
たとえば、銀行などの金融機関からお金を借りる際には審査があります。
確実にお金を返してもらうために、その人の財産(不動産など)を担保にしてお金を貸したりするのですが、世の中には担保になるような財産を持っていない人は山ほどいます。
しかし、担保になり得る財産を持っている人だけを相手にしていては、商売あがったりです。
金融機関としては、お金を貸してあげて、利息をもらいたいのですが、その人がちゃんと約束通りお金を返してくれるかを見極めなくてはいけません。
こういった見極めをするためには、情報が必要です。
たとえば、年収300万円(会社員)・一人暮らしのAさんがいたとします。Aさんに何も借金がなければ、50万円ほど貸しても、問題なく返せる可能性が高いでしょう。
これに対して、年収400万円(会社員)・家族4人で生活しているBさんがいたとします。BさんはAさんより収入が多いのですが、借金が800万円あり、今でも毎月25万円の返済が必要となると、(家族などからお金を入れてもらえない限り)返済できる可能性は低いでしょう。
はたまた、年収400万円(会社員)・家族4人で生活しているCさんがいたとします。CさんはBさんと年収・家族構成の点で変わりありませんが、借金が2000万円あります。これだけ見ると、Cさんにお金を貸しても貸倒れになりそうですが、Cさんの借金は実は住宅ローンだけで、毎月の返済が8万円だとします。すると、Cさんにお金を貸しても返してくれる可能性が高いでしょう。
このように、その人の借入金額などの信用情報を集めたものが、信用情報機関に保管されています。
信用情報に破産をしたと登録されるとどうなるの?
破産をしたことが登録されると、新しくお金を借りるのが難しくなるでしょう。
破産をするというのは、いうなれば、お金を返します、という約束を破ったことを意味します。
そうすると、金融機関としては、また約束を破られるんじゃないか、と警戒してお金を貸し渋るようになります。
信用情報はどのくらい登録されるの?
これは、信用情報機関によって分かれてきますが、信用情報機関のホームページを参照する限り、以下のようになっています。
CIC:5年
JICC:5年
全国銀行個人信用情報センター:10年
CICやJICCというのは、信用情報機関の名称です。
CICは主にクレジット会社、JICCは主に消費者金融、全銀協(全国銀行個人信用情報センター)は銀行等が加盟しているようです。
破産をしたことが登録されるのは、あくまで破産した人だけ
信用情報機関に破産した情報が登録されるのは、あくまで破産をした人だけです。
配偶者や子ども、親のような親族はとくに関係ありませんのでご安心を。
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