あなた自身が否定されたわけではない
修習生の中には、これまで就職活動をしたことがない方も少なくありません。
そういった方は、不採用通知を受け取ると、自分自身を否定されたような気になるかもしれません。
でも、就職活動というのは、そういうものではありません。
書類選考なら、たかが書類で、面接で落とされたのであっても、わずかな時間のやり取りであなたの人間性や能力を正確に判断できません。
とくに、他の修習生と差別化をはかって、気合の入った履歴書を送って、書類選考で落とされると、相当落ち込むでしょう。
そういったときは、採用する側の目が腐っているだけ、もしくは採用する側に人を見る目がないだけ、と思っておきましょう(実際、そんなもんです。仕事ができるかどうかと人を見る目があるかどうかは、まったく別です)。
書類選考で10や20落ちるのは当たり前
これが新卒の大学生の就職活動であれば、10や20応募すれば、少なくとも何件かで面接まではいけるのが通常でしょう。
でも、修習生の就職活動では、書類選考で10や20落とされるのは当たり前です。
修習生の就職活動においては、採用1人の募集に対して応募が殺到します。
倍率数十倍から100倍以上のことも珍しくありません。
これに対して、採用する側は、大量に面接を行う環境は整っていません。
人事部なんて普通はありませんし、人手が足りないからこそ、修習生を募集しています。
必然的に、面接を行える時間も限られています。
50応募して、1件面接までこぎつけられれば幸運、という程度に思っておきましょう。
1件落とされたら2件応募しよう
修習生の就職活動では、そもそも、面接までいけることのほうが幸運です。
とにかく数多く履歴書を送るべきだと解説しました。
修習は長いようで短いです。落ち込んでいる時間なんてありません。
落ち込んで、1ヶ月くらい就職活動を休止して修習に逃げてしまう人もいますが、それは間違いです。
すぐにでも就職活動を再開するべきです。
後になればなるほど有利になる
修習生の就職活動においては、序盤はかなりの激戦です。
最初は、「とにかく内定がほしい」という人が殺到します。
当然ですが、時間が経てば経つほど内定はでるので、応募者は減っていきます。
「内定が出ても、より良い就職先を探すために応募し続ける人ばかりなんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
たしかに、そういう人もいます。
でも、こういった人って、内定がでて心に余裕ができているので、必死で応募しているのではなく、「おれにふさわしい事務所があったら応募してやろう」という程度のスタンスのことが通常です。修習生の就職活動は非常につらいものです。口では、まだ就職活動をする、と言っていても、就職活動戦線からは、ほとんど脱落しているものと思って良いでしょう。
また、採用する側としても、内定をけられたくないため、修習生の囲い込みをはかります。
弁護士の世界というのは非常に狭いものですから、そう簡単に不義理ができるものではありません。
よって、後になればなるほど、ライバルが減っていきます。
内定は早ければ良いというものでもない
良い事務所の応募が最初だけで、後になればなるほど採用する側の質が低下するかというと、そういうものでもありません。
計画的に修習生を採用している事務所はそう多くありません。
たいていは、人手が足りなくなってはじめて募集をかけるので(たとえばイソ弁が独立することになったとき)、後になって募集をしかけた事務所でも、良い事務所がたくさんあります。
修習が終わってもあきらめない
修習が終わってもあきらめてはいけません。
就職先がないから、という理由でソクドクするのは危険です。
修習終了後に就職先が決まった人もたくさんいます。
あきらめずに応募をし続けましょう。
あきらめないことが一番重要
修習生の就職活動において、一番重要なことはあきらめないことです。
自分に言い訳をして、「こんな自分では就職先がなくても仕方がない」と諦めることがもっともいけないことです。
とにかく、あきらめずに応募し続けましょう。
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