相続財産の探し方(預貯金の見つけ方)
故人名義の預貯金は、当然、相続財産になります。 しかしながら、預貯金は相続税の申告の際に申告漏れになりやすい財産の一つです。 なぜなら、どこにいくら預貯金があるかは故人しか知る余地がない上に、株式などと違って、銀行から定期的な通知も届かないのが一般的だからです。 故人がすべての預貯金の所在を書いて遺してくれていれば良い...
故人名義の預貯金は、当然、相続財産になります。 しかしながら、預貯金は相続税の申告の際に申告漏れになりやすい財産の一つです。 なぜなら、どこにいくら預貯金があるかは故人しか知る余地がない上に、株式などと違って、銀行から定期的な通知も届かないのが一般的だからです。 故人がすべての預貯金の所在を書いて遺してくれていれば良い...
以前、株式の探し方に関して解説しましたが、相続財産に株式がある場合は、端株(はかぶ)もしくは単元未満株の存在に注意しましょう。 単元未満株は見逃しやすい財産です。 単元未満株ってなに? 株式会社は、株式を発行します。 株主は、持っている株式の数に応じて議決権などの権利を行使できますが、会社が大きくなっていくにつれ株式は...
相続財産の探し方の解説。 今回は、株式の探し方について解説していきます。 株券は原則廃止されていることに注意! 株式を探す際のポイントですが、『株券』を主に探そうとしてはいけません。 昔は、株式を発行したら、原則として株券を発行しなければいけませんでした。 でも、現在は株券は不発行が原則とされていますので、『株式は持...
相続財産の探し方を解説していきます。 故人がどのような財産を持っていたのか、正確に把握しているのは故人だけしょう(むしろ、自分でも、自分の財産として何がいくらくらいあるか、把握しきれていないことも稀ではありません)。 相続に当たっては、相続税の申告もしないといけませんので、相続財産を探さなければいけません。 今回は、土...
遺言書の探し方第2弾。 第1弾では、遺言検索システムを用いた公正証書遺言・秘密証書遺言の探し方について解説しましたが、今回は、自筆証書遺言の探し方について解説していきます。 ただ、自筆証書遺言の探索は非常に難しいものがあります(なにせ、遺言書を書いた人しかわからない場所にあることもあるからです)。 ここで紹介する以外の...
人が死亡すると、相続が開始されます(民法882条)。 相続の順序や割合については法律が定めていますが、相続はあくまで個人の財産を分配するものです。 国の定めと違う相続方法を定めることはもちろん、可能です。 この法律とは違う相続方法を指定する方法の一つとして、遺言があります。 遺言は、相続の内容を一変させるものなので、...
相続権は、死亡した人の子であるとか、親であるといった身分関係によって生じます。 死亡した人が生前に、だれだれを相続人とする、と決めたからではありません(もっとも、遺言のような制度もありますが)。 このように、相続権は身分関係によって生じますが、どんな人でも相続人になれるんでしょうか? たとえば、子どもが遺産目的で親を殺...
民法3条1項は、私権の享有は、出生に始まると規定しています。 なんのことか分からないかもしれませんが、以下の説明をご覧ください。 人は、権利や義務の主体となれます。 たとえば、スーパーで大根を買います。 これによって、大根を買った人は、その大根の所有権を取得します。 これに対して、たとえばチンパンジーがスーパーのレ...
1.代襲相続(たいしゅうそうぞく) 問題 Aさんが死亡しました。 Aさんには、長男のBさんと次男のCさん、2人の子どもがいました。 Aさんが死亡した当時、Cさんは存命していましたが、BさんはAさんより先に亡くなっていました。 Bさんには、子どものDさんがいます。 この場合の相続人は誰か? 解説 さて、今回は、問題か...
前回、相続人確定の基本について解説しました。 今回は、一歩進んだお話です。 死亡した人(被相続人)に養子がいた場合、養子も実子と同じように相続人になれるのでしょうか? 答えは、『なれる』です。 養子縁組は、法律上の子になることを意味します。 法律上の子も子であることには変わらないので、相続の場面においては、実子と...