闇金テーマにした漫画ってけっこう流行りますね。
ただ、漫画に出てくるような、店舗を構えたヤミ金はいまやほとんどいません。
ヤミ金が店舗を構えなくなった理由
警察に捕まるのが嫌だからでしょうね。
店舗を構えれば、居所がバレますから、簡単に摘発されます。
漫画に出てくるヤミ金の方々は、堂々と店舗を構えて営業してます(看板まで出してることも多いですね)。
こんなことをやれば、すぐに警察に連れて行かれます。
090金融が主流
そこで、近年では、店舗を構えずに携帯電話のみを用いたヤミ金、いわゆる090金融が主流です。
店舗を構えてたらつかまるので、電話一本で営業するわけです。
ちなみに、ここで使う携帯電話はたいてい、他人名義です。
自分名義で契約すると、携帯電話の番号から自分がどこの誰か、すぐにバレてしまいますからね。
そこで、アルバイトと称して他人に携帯電話を契約させて、自分のところに送らせたり、ヤミ金から借りている人たちに、返済の代わりとして携帯電話を契約させて送らせているのです。
「携帯電話だけだと、取立てはどうするの?」
そう思われる方もいるでしょうが、電話一本でも取立てはできてしまいます。
ヤミ金は、お金を貸す際に、職場や家族の連絡先(場合によっては家族の勤務先)を書かせます。
そして、お金を払わなかったら、職場や家族に執拗に電話をかけて嫌がらせをするのです。お金を支払うまで追い詰められます。
ヤミ金には返済するという概念が存在しない
ヤミ金からお金を借りる際、
「ヤミ金でも、お金を返せば問題ないんでしょ」
と思われる方が非常に多いです。
これは、こういった、ヤミ金を題材にした漫画の影響もあるように思われます。
漫画に出てくるヤミ金は、強引な取立てをしますが、それは約束どおり返さないからです。約束どおり返せば、取立てなんてしないでしょう。
でも、現実のヤミ金は違います。
ヤミ金との約束どおり、お金を返したとします。
すると、ヤミ金は、「それは全部利息だ。まだ元本が返済されていない」と言うでしょう。
ヤミ金の言うとおり、お金を支払う⇒「利息だから、元本を返せ」⇒さらに支払う⇒「まだ利息だけだ。さっさと払え」という⇒さらに支払う
といった繰返しなのです。
彼らは、お金を貸しているのではなく、お金をエサに手に入れた情報を利用して、お金をむしりとっているだけなのです。
ヤミ金の言うことは明らかにおかしいのですが、ヤミ金に逆らうと職場や家族に嫌がらせをされますので、結局、支払ってしまう人が多いです。
ヤミ金は、借りた人たちが、お金を支払えなくなるまで、執拗にお金をむしりとります。終わりなんてありません。
お金を払えば払うほど、「こいつはちょっと脅してやればすぐに金を払うやつだ。良いカモを捕まえた」と思われ、さらに嫌がらせを受けます。
闇金からは決してお金を借りてはいけません。
ちなみに、最近では質屋を装ったヤミ金やソフト闇金が流行っているようですので注意すべきです。
もし、既に借りてしまっているようなら、すぐに弁護士にご相談を。
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