司法試験ゆっくり合格法の第6回です。
今回は、司法試験本番当日のことについてふれていきます。
試験前日
これまでに述べたように、私の勉強法は他の受験生とはかなり違ったものでした。
勉強時間はかなり短く、その上、直前期でさえ答練(模試のことです)を受けませんでした。
当然ながら、試験前日は、これで本当に大丈夫なんだろうかと不安になりました。
果たしてこれで合格できるのだろうかと悩み続け、前日は結局、2時間ほどしか眠れませんでした。
試験本番
司法試験本番。
第一日目は、短答式試験。
民事系からでしたが、ここで早速、失敗しました。
試験時間を間違えていたのです。
開始時間に遅れたのではなく、終了時間を勘違いしていたのです。
民事系の短答式試験は、試験時間が2時間30分なのですが、3時間30分だと勘違いをしていました。
これじゃあ、余裕だなぁ、と思ってゆっくり解いていたところ、終了1時間前になってようやく自身の勘違いに気づきました。
こうなってしまっては対策も何もありません。とにかく急いでなんとか全問マークしました。
公法系の試験はなんとか無難にこなし、刑事系の試験にうつりました。
刑事系は、旧司法試験でよく行われていた刑法パズルが一部復活したようでした。
多少、時間はかかりましたが、とくに驚きはありませんでした。
そもそも、私は、試験専用の事前対策はしていませんでしたから、刑法パズルが復活しようがしまいが、ただ、目の前にある問題を時間内に解くだけでした。
第一日目が終わると、緊張が吹っ切れたのか、リラックスでき、その日はゆっくりと眠れました。
第二日目は、論文式試験。
試験会場に入ると、前日よりも人が少ないようでした。
試験のプレッシャーに負けてしまったり、短答式の自己採点をした結果、合否が見えてしまったからでしょうか。
司法試験のプレッシャーは本当にすごいものですから(何せこの出来によって人生が大きく左右されます。もちろん、今の弁護士の苦境を見ると、合格することが必ずしも良いとは限りませんが)、仕方ないでしょう。
まずは、選択科目から。
私の選択は環境法。
ここでまたやらかしました。
問題を3つほど(大問1個)見落としていたのです。
見落としに気づいたのは、終了5分前。こんな時点で気づいてしまっても、もうどうにもなりません。
とりあえず、それぞれ、苦し紛れに一行ほど書いて終了しました。
その後は、とくに問題なく進みました。
選択科目での失敗で動揺はしていましたが、失敗は失敗と割り切りました。
あとは、試験をたんたんとこなしていくだけ。とくに大きな問題もありませんでしたので、省略します。
強いていうなら、民事系で要件事実が出題されたので、新司法試験では要件事実も問われるのか、と焦りました(短答式だったかな。うろ覚えです)が、なんとか現場思考で乗り切りました。
感想
私の司法試験本番はこういった感じでした。
いやぁ、かなり失敗してますね。時間配分を把握するために、せめて一度は直前期に答練を受けておくべきでした。
ただ、ここまで致命的と思えるような失敗をしながらも合格できました。
これは、私の予定通りです。なぜなら、私の勉強法は、ギリギリで司法試験に合格するというものではなく、上位合格を目指してしたものです。
上位合格できるくらいの実力を備えておけば、本番である程度失敗しても他でカバーして合格できる。
奇しくも、それを実践する形になりましたが、なんとか最終合格に至りました。
次回は、私が使用していたおすすめの基本書なりを紹介していきたいと思います。
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