うちの子は、みんな良い子で、兄弟の仲も良いから遺産でもめたりしない、だから遺言なんていらない、という人がいらっしゃいます。
それでも遺言は書いた方が良いでしょう。
別に、あなたのお子さんは、実は悪い奴で~なんていうことではありません。
たとえ良い子であっても、遺産でもめる可能性は十分あるのです。
子どもたちにはそれぞれの家庭がある
善良な人でも、遺産分割の際にはちゃんと正当な取り分を主張する、という方はたくさんいらっしゃいます。
これは単にお金にきたないからでしょうか?
そんなことはありません。
ただ、生きていくためには、お金が必要なのです。
子どもがいる家庭であれば、さらにお金がかかります。子どもが大学や大学院に進学したい、と言えば、親としては、何とかして希望をかなえてあげたい、と思うでしょう。しかし、大学や大学院に進学するとお金がかかります。
老後の不安もあるでしょう。
場合によっては、どうしてもお金に困っているという家庭もあるでしょう。
いやというほどお金を持っている人は、そうそう簡単にはいません。
自分自身はよくても、自分たちの家族のことをおもったとき、もらえるものはきちんともらっておきたい、と考えるのはなんらおかしいことではありません。
おとなしい良い子でも、家族を守るためであれば強くなるものです。
良い子だから遺産を争わないということはありません。むしろ、心優しく、家族を大切に想う人ほど、家族のために立ち上がることがあるのです。
遺言を書いた場合でも、遺留分減殺請求権といって、一部遺言内容を覆すことができますが、遺言の効果は大きいものです。遺産争いを極力起こさせないためにも、遺言はきちんと書かれた方がよいでしょう。
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