評価損を認めた判例の紹介(国産車の評価損)~交通事故の被害者のために~
評価損の解説のラストです。 今回は、国産車の評価損を認めた判例を紹介していきます。 評価損に関する判例は、外車に関するものが多いです。 もちろん、外車のほうが評価損が認められやすい傾向にはありますが、国産車だから評価損が認められない、というわけではありません。 以下では、どういった国産車について、いくらの評価損が認め...
評価損の解説のラストです。 今回は、国産車の評価損を認めた判例を紹介していきます。 評価損に関する判例は、外車に関するものが多いです。 もちろん、外車のほうが評価損が認められやすい傾向にはありますが、国産車だから評価損が認められない、というわけではありません。 以下では、どういった国産車について、いくらの評価損が認め...
初度登録から3年以上が経過すると、評価損は認められにくくなりますが、それでも希望がないわけではありません。 3年以上経過していても、評価損を認めた判例はあります。ここではその一部を紹介していきます。 初度登録から3年以上経過しているが評価損を認めた判例 ・初度登録から約4年6月が経過したベンツ。修理費の2割が評価損として認...
今回は、評価損を認めた判例のうち、修理費の30%以上を認めた裁判例を紹介していきます。 過去の判例は、保険会社や裁判所に評価損を認めさせるための武器になります。 「過去の裁判では、評価損は認められたでしょ。これと類似している本件でも、評価損は認められるはず」といえるからです。 なお、ここでご紹介するのはあくまでも評価損...
評価損の金額は修理費の30%程度と前回解説しました。 しかしながら、 (1)事故車を修理をしました。 (2)修理費は100万円でした。証拠として明細を提出します。 (3)評価損は30%です。とくに証拠はないけど、裁判例を見る限り、これくらいでしょ こういって、裁判所は評価損を認めてくれるかというと、そうはいきません。 裁...
評価損は立証が必要な項目です。 くわしくは次回解説しますが、査定をとるなどして立証することになります。 しかしながら、この評価損というのは算定が困難な項目の一つです。 査定どおりの金額で判決が出るということはあまり多くありません。 それでは、裁判所はどのように評価損を定めているのでしょうか。 修理費を基準にする裁判例...
今回は、評価損(格落ち)が認められる要件に関して考察していきます。 評価損はあらゆる場合に認められる(賠償してもらえる)損害ではありません。 評価損の明確な基準はない 残念ながら、初年度登録から何年以内なら評価損が認められる、といった明確かつ客観的な基準はありません。 基本的にはケースバイケースで判断するしかありません...
前回解説したように、評価損についてはそもそもこれが認められるかについて争いがあります。 裁判例の中には、「欠陥が認められない」とか「性能や外観の低下がない」といって評価損を否定するものもあります。 保険会社も、「修理によって自動車の機能はなんら欠陥がないほどに回復している」とか「外観も復元されている」などと主張し、評価損...
自動車(交通事故における被害車両)は、修理すれば完全に元通りというものではありません。 車の外観や機能に欠陥が生じることがあるでしょう。 また、こういった事故歴・修理歴があると、事故車(修理車)として扱われることになるので、価値が下がってしまうでしょう。 これを評価損・格落ちといいます。 評価損は、全損の場合には請求で...