評価損が認められる条件(要件)の考察~交通事故の被害者のために~ 
今回は、評価損(格落ち)が認められる要件に関して考察していきます。 評価損はあらゆる場合に認められる(賠償してもらえる)損害ではありません。 評価損の明確な基準はない 残念ながら、初年度登録から何年以内なら評価損が認められる、といった明確かつ客観的な基準はありません。 基本的にはケースバイケースで判断するしかありません...
今回は、評価損(格落ち)が認められる要件に関して考察していきます。 評価損はあらゆる場合に認められる(賠償してもらえる)損害ではありません。 評価損の明確な基準はない 残念ながら、初年度登録から何年以内なら評価損が認められる、といった明確かつ客観的な基準はありません。 基本的にはケースバイケースで判断するしかありません...
前回解説したように、評価損についてはそもそもこれが認められるかについて争いがあります。 裁判例の中には、「欠陥が認められない」とか「性能や外観の低下がない」といって評価損を否定するものもあります。 保険会社も、「修理によって自動車の機能はなんら欠陥がないほどに回復している」とか「外観も復元されている」などと主張し、評価損...
自動車(交通事故における被害車両)は、修理すれば完全に元通りというものではありません。 車の外観や機能に欠陥が生じることがあるでしょう。 また、こういった事故歴・修理歴があると、事故車(修理車)として扱われることになるので、価値が下がってしまうでしょう。 これを評価損・格落ちといいます。 評価損は、全損の場合には請求で...
2013年10月13日~10月19日分の気になった弁護士・法律関連ニュースのまとめです。 ・名張毒ぶどう酒事件、再審開始認めず 最高裁「農薬は自白通り」(msn産経ニュース) 自白を重視しすぎではないですかね。 警察・検察の一部が自白の強要としか思えない行為に走るのは、裁判所が自白をあまりに重視しすぎているからじゃないで...
交通事故の衝撃はすさまじいものです。 搭乗している自動車なども故障してしまうことがあるでしょう。 今回は、こういった物損の被害にあった場合の損害賠償の基本について解説していきます。 修理費が支払われる(原則) 事故にあった自動車は修理しなければいけません。 修理が相当と認められる場合には、修理費用が認められます。 全...
前回は、将来介護費がもらえる要件と金額について解説しました。 今回は、こういった将来の介護費用がいつまでもらえるのか、そしてもうら方式のメリット・デメリットについて解説していきます。 介護費用はいつまでもらえるの? こういった重篤な後遺症は、一生付き合っていくしかないのがほとんどです。 ですので、介護費用も一生かかって...
交通事故により、重篤な後遺症(後遺障害)が残ってしまうことがあります。 場合によっては、一生介護が必要な後遺症となる場合があります。 このような場合に、示談後の介護費用は支払ってもらえるのでしょうか。 以前、入院付添費や通院付添費について説明しましたが、これは示談前のものです。今回は、示談をした後にも介護が必要なケース...
以前、症状固定後の治療費の問題について解説しました。 これは、症状固定後、示談をするまでに支払った治療費を加害者に請求できるか、という問題でした。 今回は、『示談をした後』に必要な治療費を支払ってもらえるのかについて解説します。 示談をした後に治療費を請求しても認められないのが原則 交通事故治療は、時に長期に及びます。...
交通事故の被害にあったとき慰謝料や休業損害等が請求可能になります。 ただ、この際、忘れてはいけないのが、利息(遅延損害金)も請求できるということです。 現在のお金と将来のお金の価値は違うので、将来のお金をもらう場合には利息分を差し引く必要がある、と逸失利益の項目で解説しました。 これと同じことが示談をする際にも言えるの...
治療費は原則として症状固定の時期まで認められます(症状固定とは、医師が治療をしていって、これ以上治療による改善が見込めなくなった時期をいいます)。 また、入通院慰謝料は交通事故でケガをしてから、症状固定する時までの期間に応じて支払われます。 このように、症状固定時期がいつとなるかは、非常に重要な問題です。 ですが、交通...