司法試験対策の勉強法としては、様々なものがありますが、一般的な方法としては、
(1-1)司法試験予備校(LEC・伊藤塾・早稲田セミナーなど)が開講する講座を受講する
(1-2)テキストはこれら司法試験予備校が出版する、いわゆる予備校本を使用
(2)予備校が実施する答練(答案練習会の略)を受けて自身の実力を試すとともに、第三者の視点で答案を評価してもらうことにより、さらなる実力向上をはかる
(3)いざ本番。司法試験を受験
といった流れかと思います。
この勉強方法は非常に優れているのでしょう。
なんといっても、この勉強方法により、たくさんの合格者が輩出されたのですから。
ただ、私は、このような一般的な勉強法とは違う勉強法、それもかなり独自性の強い勉強法を採用しました。
私の考え方が当たっていたのかはわかりませんが、こういった一般的な勉強法をとらなかった理由について、当時は、以下のように考えていました。
すなわち、予備校をメインに使う上記のような勉強法は、司法試験に『短期で』合格するのには適しているのだろう。
しかしながら、この勉強法による大量の合格者の影には、それをはるかに上回る不合格者がいる。
中には、ベテラン受験生と言って、合格するのには十分な実力を備えてはいるものの、運に恵まれず長年に渡って合格できないでいる人たちもいる。
そうすると、予備校が教えてくれる勉強法は、司法試験に合格するために必要な最低限の実力をつけさせるだけではないか。
最低限の実力しかつけてもらえないがゆえに、合格者数が限られている司法試験では、最低限の実力しかない者同士で『椅子取りゲーム』が行われ、結果、運が良ければ短期で合格できるものの、運が悪ければいつまで経っても合格できないのではないか。
新司法試験では、5年で3回までしか受験できないという回数制限が設けられている。
こういった運頼みの勉強法では、3振する可能性は十分あるのではないか。
人生の貴重な数年間を法律の勉強に捧げたにも関わらず、法曹になれないというのは、避けたい。
だから、ゆっくりでも良い、確実に合格する勉強法をとりたい。
このように考えていました。
もちろん、確実に司法試験に合格する勉強法というのは当然存在しません。
そんなものが存在するのなら、どの予備校もこぞって採用するはずです。
そこで、当時の私は『数字』に着目しました。
新司法試験では、3000人が合格すると言われている(当時。実際はそんなことは実現しませんでしたが)。
3000位ギリギリでの合格を目指して勉強しては、運頼みになってしまう。
しかし、500位での合格を目指したらどうか。
500位に入れるだけの実力があれば、運悪く、実際の試験で苦手問題が出るなど悪条件が重なってしまっても、3000位くらいにはすべりこめるのではないか、と。
というわけで、私は、単純に司法試験に合格するのではなく、500位以内での合格を目標に勉強を始めました。
具体的にどうしたかというと、500位以内で合格した先人たちに、勉強法をきいて回ったのです。
その中で有益と思える勉強法を抽出して、自身のオリジナルの勉強法を組み立てていったのです。
と、長くなってきましたのでいったんこの程度で記事を終えます。
次回は、私の受験歴を公開し、その後に具体的に私がとった勉強法を公開したいと思います。
~更新~
誤字があったため修正。
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